脱出ゲームの作り方 先日、娘がこう言いました。 「脱出ゲームってどうやって作るの?」 彼女がまだ1年生のとき、 「まあ、4年生ぐらいになったら作れるようになる」 と私が言ったのを覚えていたらしいのです。 普段の彼女は、朝食に何を食べたのかすら忘れるような女なのですが、 時折、こういう細かいことを覚えているので侮れません。 「まあ、まずはだ… トラックバック:0 コメント:0 2013年10月09日 続きを読むread more
「サンタクロースっているの?」 「サンタクロースっているの?」 これは子供を持つ親なら必ず聞かれる問いだと思いますが、私はいつも、 「サンタクロースは寝ているときにしか来ないらしい。だから誰も見た人はいないと思う。」 と答えます。 有るものを「有る」と証明するのは、そのものを見せる事で証明できます。 それでは、無いものを「無い」と証明するのは如何しましょ… トラックバック:0 コメント:0 2012年12月25日 続きを読むread more
練習曲 女の子の習い事といえば、ピアノだと私は思い込んでいまして、 そういう古い慣習に従って、娘にピアノを習わせています。 ピアノが弾けるようになったからといって、将来何かの役に立つということも無いでしょうが、 習い事というのは、損得を考えてするものではないので、 上達は遅くとも、せいぜい続けて欲しいと思っています。 昨年、ピアノ… トラックバック:0 コメント:0 2012年08月21日 続きを読むread more
家風の継承 今週始めに父の四十九日の法要を行いました。 父は亡くなる数年前にたちの悪い病気を患い、ほとんど寝たきりの状態が続いていましたので、 家族としてはある程度心の準備はできていまして、 他界したときには、寂しくはあるものの自然なこととして受け入れることができました。 比較的”radical”な考えの人だったと思います。 努力によ… トラックバック:0 コメント:1 2012年06月14日 続きを読むread more
「あばかす」で思う(その3) 今回、「あばかす(=そろばん)」というゲームを作ったのですが、 実は私、そろばんを習ったことが無く、使い方を知りません。 私が子供の頃、父は「電卓という便利な機械ができた今、そろばんを使う必要はない。」 と言い切る極端な考えの持ち主で、それが私や姉への教育方針に反映されたのです。 父は、「カシオミニ」という初期の電卓をいち早く購… トラックバック:0 コメント:4 2012年05月26日 続きを読むread more
「あばかす」で思う(その2) 小学校3年生の算数の問題ですが・・・ 「7人の人がいます。1人に3個ずつアメを配りました。 全部でアメを何個配りましたか?式を書きましょう。」 この問題に対し、 7×3=21 答え:21個 と書きますと、やーい引っかかった! 3×7=21 答え:21個 と書きませんと丸はもらえません。 上の問題は、掛け… トラックバック:0 コメント:0 2012年05月19日 続きを読むread more
「あばかす」で思う(その1) 会社の飲み会で、先輩の発言。 「便利な世の中になったよな。難しいことはみんな機械がやってくれる。 面倒な計算もパソコンが簡単にやってくれるし・・・ 俺の学生の頃は、まだ研究室に『ぐるぐるチーン』て奴があったもん。」 彼の言う『ぐるぐるチーン』とは、たぶん「手廻計算器」のことだと思います。 私自身は『ぐるぐるチーン』を使… トラックバック:0 コメント:0 2012年05月12日 続きを読むread more
「あばかす」への思い 以前のブログで「円周率3」について触れました。 これについては、私もよく背景や内容がわかっていなかったところもあり、 気になってちょっと調べてみたのですが・・・ どうやらその当時においても「円周率は3.14・・・」とちゃんと教えていたらしいです。 じゃあなぜ、「円周率は3」が出てきたかというと、 円周や面積を概算する(見積… トラックバック:0 コメント:0 2012年04月26日 続きを読むread more
セーブしなくては。 振り返ると、自作脱出ゲームの1作目「えにぐま」を作り始めたときは、 娘はまだ小学校1年生でした。 ですので、ネタ作りにはかなり制約がありました。 相手は1桁の足し算、引き算ぐらいしかできなかった訳ですから。 ところが彼女もこの4月から4年生になります。 自然と知識も増えました。 掛け算、割り算、少数、分数・・・ 普通の… トラックバック:0 コメント:0 2012年04月01日 続きを読むread more
息子の楽しみ 2歳と8ヶ月になる息子には、 二つの楽しみがあります。 一つは指しゃぶり。 もう一つはインターネットです。 彼は勝手にノートパソコンの電源を入れ、 マウス操作で勝手にInternet Explorerを立ち上げ、 お気に入りから勝手に好きなサイト(主にアンパンマン)にアクセスし、 指しゃぶりしながらサイト内のゲームを楽… トラックバック:0 コメント:0 2012年01月19日 続きを読むread more
無理がある 先日会社の飲み会で、同期の奴がこんなことを言っていました。 「うちの部署に新人が入ってきたんで、 『お前、円周率=3の奴?』って聞いたら、 『3.14です。バカにしないでください』って言ってた。」 ゆとり教育の理念はわからなくは無いですが、 ゆとりのために円周率を3で計算してしまうとは、なかなか思い切ったことをした… トラックバック:0 コメント:0 2011年11月17日 続きを読むread more
「りいぶら」の試み(その3) 例えば子供とクイズを出し合う遊びをする場合、 答えが解らなさそうならば、 少しずつヒントを出していくでしょう。 子供がクイズに飽きないように。 脱出ゲームを作る上で非常に難しいのはヒントの出し方でして、 簡単すぎると物足りないでしょうし、 難しすぎるとお手上げになってしまいます。 対話なら、少しずつヒントを出していける… トラックバック:0 コメント:0 2011年11月01日 続きを読むread more
「りいぶら」発起 昨年、まだ割り算を習っていなかった娘が、 下記のような算数の問題に直面し固まっていました。 アメを1人に5個ずつ配ったら、45個のアメが必要でした。 何人にアメを配りましたか? 配った人の数を□として、式を書きましょう。 「答えはわかるのか?」と聞いたところ、 「9人」と間髪いれず答えました。 ふーん。 計… トラックバック:0 コメント:1 2011年09月27日 続きを読むread more
難易度調整 脱出ゲームを作る上での悩みどころの一つとして、 難易度を調整するという作業があります。 主となる謎解き部分での難易度のほかに、 意外と、細かいところで意に反して難易度が上がってしまうのは厄介です。 「意に反して」でよくあるのは、クリックポイント問題でして、 細かい画像をクリックポイントにしてしまうと、上手く反応しないという… トラックバック:0 コメント:0 2011年09月06日 続きを読むread more
「おるにす」の元ネタ(その3) 私が小学生だったときのことです。 先生が、「30cm,40cm,40cmの三角形をどうやって描くか?」という問題を出しました。 私は、「30cmの線の真ん中から垂直に線を出して、 30cmの線の端と垂直な線との距離が、40cmとなるように線を引く。」 みたいなことを答えました(表現はもっと拙かったと思います)。 上の答えの… トラックバック:0 コメント:0 2011年03月22日 続きを読むread more
「おるにす」の元ネタ(その2) おもちゃ売り場に不思議な貯金箱がありました。 正面の窓をのぞくと、その中で立方体が宙に浮いているように見えるものでした。 不思議そうに覗き込んでいる娘に、家内は無造作に言いました。 「鏡。斜めだね・・・」 私が幼かった頃、不思議な筒をのぞいていたときのことです。 その筒の中をのぞきながら回転させると、 花柄のきれいな模様… トラックバック:0 コメント:0 2011年03月08日 続きを読むread more
「おるにす」の元ネタ(その1) 「点群の観点から言いますと・・・」 学生時分、結晶学の講義で先生はこうおっしゃいました。 「立方体の特徴は、辺が等しいことでも角が垂直なことでもありません・・・。 ・・・3回軸が4本あることです。」 (?????????!) 図形を表す方法に「点群」という考え方があるそうでして、 その中に、「回転対称」というものがあり… トラックバック:0 コメント:0 2011年03月01日 続きを読むread more
「おるにす」の狙い 娘に、「今日の宿題は何?」と聞いたところ、 「『けど』と『かど』!」 という答えが返ってきました。 なんだそりゃ。 よくよく聞いて見ますと、 「けど」は計算ドリル、「かど」は漢字ドリルのことでした。 それなら解ります。 私の小学生時代の宿題とぜんぜん変わっていません。 「『けど』嫌い。めんどくさい」と彼女は言いま… トラックバック:0 コメント:0 2011年02月18日 続きを読むread more
「ろぜった」の原風景 30年ほど前の話を書きます。 私の家にはパソコンがありました。 これは、まだ小さかった私が勢いで「欲しい」と言ったら、 新しい物好きの父が乗ってくれて購入に至ったものです。 パソコンは今では当たり前の機械ですが、 その当時の家庭では珍しいものでした。 当時のパソコン環境というのは、インターネットは勿論なく、ゲームソフ… トラックバック:0 コメント:2 2010年09月11日 続きを読むread more
「ろぜった」のテーマ ある時、娘がこう言いました。 「なんでそろばんのタマはよっつなの?」 こういう質のいい問いほど、答えるのは難しいものです。 「それは、九の次の十で繰り上がるからだ。 繰り上がると、一の位はなくなるから一の位に十の珠はいらない。」 この説明は落第点です。娘も焦点の合わない目をしていました。 「昔のそろばんは五つ珠だった。」… トラックバック:0 コメント:0 2010年08月14日 続きを読むread more
娘のダメだし 現在、新しい脱出ゲームを作成中で、 最終工程に差し掛かりつつあったのですが・・・ だいたい出来たので、前回同様、娘にお試しでやらせてみたのですが、 「わからん」「わからん」 「絵がわからん」「ヒントがわからん」 「意味がわからん」「ぜんぜんわからん」 と「わからん」を連発してくれました。 お前は「わからん」しか言えんの… トラックバック:0 コメント:1 2010年07月30日 続きを読むread more
ランダムパスワード ゲームを作る際に取り入れたかったものの1つに、 パスワードをランダムにするというシステムがありました。 規則性が知りたくて何度かプレイしても飽きないだろうし、 逆に、規則性さえ知っていれば、ランダムパスでも簡単にクリアできますから。 「えにぐま」というゲームには、計4回のパスワードが出てきます。 最初から3つ目までの4桁の… トラックバック:0 コメント:2 2010年05月08日 続きを読むread more
「えにぐま」作成裏話(その3) 前回、「えにぐま機」の意味がなんとなくわかってもらえたところまで書きました。 ところが、娘はそれでも開錠できないわけです。 「えにぐま機」攻略の糸口は、それがアナログの機械であることです。 前々回書いたとおり、このゲームのポイントは文字盤が回転するという「えにぐま機」の構造であり、 数字のシャッフルはシフトしているだけで、順… トラックバック:0 コメント:0 2010年05月02日 続きを読むread more
「えにぐま」作成裏話(その2) 前回の続きです。 小学校1年生の算数の問題に以下のようなものがあります。 あるお菓子屋さんでは、2円のアメと、3円のガムを売っています。 ヒロシくんは、そのお菓子屋さんで9円で4個のお菓子を買いました。 アメとガムどちらも少なくとも1個は買いました。 問1:アメとガムを1個ずつ買ったら何円でしょう? 問2:ヒロシ… トラックバック:0 コメント:1 2010年04月24日 続きを読むread more
「えにぐま」作成裏話 以前のブログで、「えにぐま」というゲームが上手くできなかったことについて、 「これには作ってみて判ったわけがある」と書きました。 その訳というのを、開発経緯とともに書いていきたいと思います。 「えにぐま」というゲームのメインとなる仕掛けは、 ゲーム始まってすぐに目に付く、円周状にボタンが配置された熊型の機械です。 この機械… トラックバック:0 コメント:0 2010年04月17日 続きを読むread more
お父さんの作るゲーム 私は、娘と息子を持つ父親です。 最近、娘とWEB上での無料ゲーム、特に脱出ゲームをすることが多いのですが、 父親としては、どうも物足りない感じがしていました。 というのも、ゲームによってはやたらと分岐が多かったり、暗号がマニアックだったりして、 脱出成功しても消化不良の感があることもありました。 (もちろん、すばらしい作品もあ… トラックバック:0 コメント:0 2010年04月01日 続きを読むread more